MENU

温もり

昨日、親友のなみちゃんの訃報を受け取りました。
いや、正確には「親友」なんかじゃなかったのかもしれない。
なんせ彼女が入院していた事すら知らなかったのだから。
それでも、私には大切な友達だった。
最近はmixiにもFacebookにも全然アクセスしていないみたいだったけど、以前にもそういう時期があったので仕事が忙しいのか、ネットより面白いものが出来てこっちは飽きたんだろう・・くらいに思ってました。
それでも、元気でいるのかな?と思ってそろそろ飲みにでも誘うかな~と思っていた矢先の連絡でした。

数日前、音吉がベランダの窓に向かってふんふんと匂いをかぎ、後ろ足が空回りするほど慌てて逃げて来て、またゆっくり尻尾を振りながらふんふん匂いを嗅いで近づいて・・・を繰り返していました。
動物には「見える」と聞きますが、音吉はたまにこういう仕草をするので、たぶん見えてるんだと思うんです。
それで「また、誰か来てるの?」と聞いたら窓のところに立てかけてあった机がゆっくり窓の方に倒れました。
もちろん、何も触っていないのに、です。
今から思うと、あれはなみちゃんだったのかもしれません。

3月に悪性脳腫瘍で倒れたのだそうです。
その後リハビリをしていたのだけれど、5月に容態が急変して再入院し、今月5日の7時17分に亡くなったと。
どうして入院してる時に知らせてくれなかったのかな。
もう一度会いたかったよ。

私は「友達」と呼べる人が少なく、更にとうちゃんは新しい人に会うのを嫌うのですがとうちゃんと結婚した時に、この子ともう1人の女友達と4人で飲みつつ結婚の報告をしました。
だから、とうちゃんもこの子とは会った事があります。
そして、うちらが夫婦喧嘩をする度に彼女はとうちゃんの味方をしては私をいさめてくれたものでした。

以前、私が本当に金銭的にピンチで猫たちに食べさせてやる物がなくなりつつあった時があり、情けなくてさめざめ泣いていたらドアチャイムが鳴りました。
出ると宅配便で、伝票にはなみちゃんの名前と品名には「お歳暮」と書いてありました。
受け取って開いたら、そこには猫のご飯が山ほど。
ありがたくて号泣しました。
すぐにお礼の電話をしたら、なみちゃんは笑って「いやいや、ただのお歳暮だから。」と。
このエピソードがなみちゃんという人を語る一番分かり易い話だと思う。
本当に、心底優しい人でした。

訃報を受け取ってすぐに寝室でパソコンを触っていたとうちゃんのところに泣きながら行ったら、何かにはじかれるように立ち上がって「どうした?!」と駆け寄ってくれました。
「なみちゃんが死んじゃったー(T-T)」と号泣する私を少し落ち着くまでしっかりと抱きしめてくれて「上(居間)に行こう」と手を引いてくれました。そこで泣きながら一通りの話をして、とにかく今日は寝ろと言われて床につきました。

昨日は信じられない思いが強かったんだけど、今日はだんだん実感してじわじわ悲しみが襲って来た。
今日は本当は孫ちゃんたちとプールに行く予定にしていたんだけど、涙が止められなかったし、とても楽しく・・という気分にはなれなかったのでとうちゃんだけ行ってもらいました。
早めに帰宅したとうちゃんは泣きすぎて頭痛がして横になっていた私の横に添い寝してくれ、腕枕をして頭を撫でてくれました。
「残念だったね。悔しいね。」って。
とうちゃんもだけど、音吉もね。ずっとずっと私の足とか背中に自分の体の一部をくっつけててくれました。
こういう心が壊れた時の「体温」は本当に心に染みます。

夕飯時になると「今日は寿司食いたいな~。さ、買いに行こう。少しは外の空気吸わなきゃダメだよ」って買い物に連れ出されました。
私ならきっと「今日は作る気になんてなれないだろうからお寿司でいいよ」と恩着せがましく言っていたと思う。
本当はお寿司なんか食べたいわけないよね。それなのに自分が食べたい事にしてくれたんだね。

なみちゃん。
とうちゃんは本当に変わったと思わない?

明日の通夜と明後日の告別式はまた泣いてしまうと思うけど、それが過ぎたら元気出すから。
だって、なみちゃんは自分のために私が泣くのなんて絶対に本望じゃないもんね。
もらったメールとか読み返してたら、とにかくなみちゃんは私を心配する言葉ばかり書いていたし。
「ねーさん、頭痛は大丈夫?脳だと怖いからお医者さんに診てもらいなね」って。
人に言うなら自分もそうして欲しかったよ。

なみちゃん、長いこと支えてくれてありがとう。
実は、明日、私会社興すんだよ。
どこまで出来るか分からないけどがんばってみる。
ここまで来られたのはなみちゃんのお陰でもあるから、登記が済んだら名刺を入れた挨拶状を出して驚かそうと思っていたのにね。

もう電話もメールも出来ないし、相談にものってももらえないけど、何か困った事が起きた時には「なみちゃんなら何て言ってくれたか」を考えるよ。
いつか、きっとまた会えるよね。
その時には「ねーさん、よくがんばったね!」って言われるようにがんばる。
これからはずっと空から見守っていてね。
なみちゃん、ずっと、ずっと、ずーっと大好きだよ。
もう、体はなく、副作用もないから苦しくないからね。ゆっくり休んでね。
私はあなたにもらった温もりを心に抱いて生きて行きます。

nami&me

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

バツイチ再婚組。二度目の結婚でシアワセを手に入れました(^-^)
ミニチュアダックスの音吉とダップーのnico・・・そして車とバイク狂いのゴリラ1頭wと千葉で楽しく暮らしています♪

コメント

コメント一覧 (2件)

  • とまとさん、悲しいですね。
    私には全然知らない人ですけれど、とまとさんの悲しみを知って私も涙が出てきました。
    とまとさんと仲良く並んでいる写真を拝見して、又涙が出てきます。
    若くて可愛らしい方ですね。
    どうして、神様は人間の死というのを創ったのでしょうか?
    私は主人が亡くなったときにもそう思いました。
    会えなくても地球のどこかに生きていてくれたなら、それならそれでいいと思いました。
    でも、死とは姿形もないし、会いたくても地球のどこにもいません。
    声も聞こえません。
    有るのは想い出だけです。
    私が泣いてあきらめて最後に思ったこと。
    会いたいときは心の中で会えればいいんだと、心の中に主人は生きているんだとそう思ったのです。
    それと、もうひとつ寝ているときに主人の夢を見れば会えるんだと思いました。
    とまとさんの心に(なみちゃん)は生きていますから。
    会いたいときは会えますよね。

    ご主人もわんちゃん(音吉くん)も本当に優しいですね。
    とまとさんの周りは優しさで溢れています。
                                このはより

  • 今回の事は流石にこたえました。
    私の周り中の人は彼女が倒れた事も、もう助からない事も、リハビリしていた事も、再入院してた事も知っていたんです。
    でも、私だけ。なーーーんにも知らなくて。ノーテンキなメールをしてました。

    何故、私には知らせてくれなかったんだろう。

    私は本当は親友なんかじゃなかったのでは。

    正直、この事が苦しくて淋しくて悲しくてここ数日ぶっ壊れてました。
    色んな人から「なみちゃんはとまとさんとは最後までそういう関係でいたかったんだよ」と言われましたが、何となく納得出来なくて。
    でも、今日、私の先輩から少々手厳しく、温かいメールを頂いて目が覚めました。
    そこには「あなたの気持ちより、なみちゃんがあなたには病気の事を知らせたくなかったという遺志を尊重すべき」と書いてありました。
    私にそれを知らせなければ私が後から苦しむかもしれない。
    でも、きっとそれでも私はなみちゃんを許すだろうと。
    そうまでしても「普通の友達」でいて欲しかったのはあなたが特別な存在だったからなんじゃないのか、と。

    私、自分の事ばっかり考えてました。
    恥ずかしいです。

    病気になって、余命を知って、そのなみちゃんが私に余命を隠して接していた事。
    真実はその中にあるんだと。

    なみちゃんからのその間のメールは、本当に「いつものなみちゃん」でした。
    愚痴も書いてあればギャグも書いてあり、そんな重病だなんて微塵も感じさせないものでした。
    それに、ギャグやたまには叱咤も激励もして返しました。
    最後の最後まで「今まで通りのねーさん」でいられました。
    なみちゃんがそれを望んだ、という事なんだと思います。

    そして、その方は
    「友達がみんな知っているのにあなただけ知らなかった、というのはツライとは思うけど、そのツラさを引き受けても最後まで「普通の友達」でいてあげられた事が、あなたがなみちゃんに出来た最後の事なのではないのか。と。

    私は今までも、そしてこれからも「なみちゃんの普通の友達」で居続けます。
    そして、あの世で会ったら「淋しかったじゃねぇか、バカやロー!」と本人に言います。

    二年半後、私がこの世に生きているという保証はどこにもない。
    なみちゃんがそれを身を持って教えてくれました。
    だから、生きてるうちに出来る事をいっぱい経験しようと思います。
    なみちゃんが経験出来なかった事も、全て。

コメントする

目次